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コラム:内窓のお勧め①
二回にわたって内窓のお勧めのお話です。
今年の冬は地球温暖化が進み、いま手を打たないと将来人類が暮らせない地球になってしまう予感が現実になるような冬でしたね。
国でも地球環境についていろいろ対策を考えており、その一つが建物の中で熱の出入りが一番大きい「窓」の省エネ補助金の施行です。窓リフォームには「先進的窓リノベ2024事業」が利用できます。
ところで、「窓」 一体いつごろから存在するのでしょうか?
窓は採光や換気のために「壁にあけた穴」から始まったので初期は建具もガラスもありませんでした。日本では今のような窓の形は明治時代にほぼ出来上がったと考えられます。それまでは板や障子で外気を遮断する開口部でした。その後サッシが発明され普及しました。
それまでの木製建具より工場生産なので丈夫で製品性能も安定しています。それをもっと性能を上げよう、使い勝手の良いものにしよう、と改良を重ね今ではサッシ発売時からは比べ物にならない優れた性能と耐久性を待つようになりました。1970年代から大量に供給されてきたマンションでも、ここ10年程度の新築マンションの窓は省エネに配慮した性能の良いサッシを採用しています。
しかし、マンションの歴史を見れば昭和に建てられすでに40~50年経過し何回目かの大規模改修の時期を迎えている建物が多く残っています。共用部である窓の改修は3回目程度(築後30~40年)の大規模改修に行われることが多いですが高額な費用が掛かります。その大規模改修時の積立金に関してメディアが取り上げ、国も法改正に動いています。とはいえ、各マンション自体が持つ居住者や建物の高齢化、修繕積立金の不足、さらに空き部屋や遺品部屋等様々な問題が急増し、今では社会問題になりつつあります。問題点(居住者の高齢化、空き室の増加等)の解決も進みにくくなっています。快適な部屋で過ごしたいのは住む人の願いです。大規模修繕工事でも特に高額なサッシの取り換え工事は国の補助金がなければ資金不足で着工できないマンションもあろうかと思います。高額な積立金を使って古くなった窓をカバー工法で交換するより国の補助金もあり、そこで価格もお手頃、工事も一窓90分程度で済み、室内環境がアップする内窓の取り付けを考えてみませんか。内窓の場合は専有部の工事になりますので個別の取り付けが可能です。そして国の補助金の活用も可能です。
では、どんな補助が受けられるのでしょうか。次回は補助金、施工時間などについてお話しします。
さて、このコラム担当のKOKIAの自宅は半世紀前の昭和の家です。兼好法師がいうように日本の住宅は湿度やカビ対策で古くから夏を旨とすべしといわれてきましたが、今や温暖化で通用しませんよね。新築時窓は木製のガラス窓でしたが、老朽化のため茶の間の窓をアルミサッシに入れ替えました。それだけでもかなり室内環境がよくなったので内窓を入れればさらに快適性アップですね。KOKIAも内窓検討中です。 コラム担当KOKIA