三和テクノス株式会社

コラム:ガラスの歴史

ガラスという言葉から思い浮かべるのはなんでしょう?

前回お話したようにKOKIAは瓶です。大きさ、形、色、様々ですが、特に惹かれるのが少し昔の手仕事で作られたものです。硝子と漢字で表すのがぴったりの、ところどころに気泡があり、透明なのに薄っすら青みがかった重い感じや少しゆがんだ映り込みがすきです。

では、ガラスの歴史を見てみましょう。
ガラスはポンペイの遺跡から発掘されるほどの歴史があります。
窓に一枚で使える大きさのガラスが作れるようになったのは18世紀頃のヨーロッパです。
それまでは熔けたガラスを瓶を作るように膨らまし底をカットして作りました。円形のガラスを四角くカットして窓にはめるため現在の窓ほど大きなガラスは作れませんでした。
大きな窓には何枚ものガラスをつないで使いました。教会のステンドグラスや中世のお城の窓に瓶の底のようなガラスがはめ込まれていることがありますが、四角で大きなものが作れなかった昔、外気を防ぎ明るさと美しさを求めた人々の希望が伝わりますね。

日本で窓ガラスが取り入れられたのは明治時代に西洋建築が多く建てられた頃からです。庶民の家では採光や外気の遮断を障子で賄っていたため普及が遅れ関東大震災後の住宅再建時にガラスが取り入れられるようになりました。

今ではフロートガラスと呼ばれる板ガラスが大量生産され、様々な機能を持ち用途に合わせて選べるガラスもできました。毎日の暮らしに欠かせないガラス。
次回はガラスの種類と用途についてお伝えします。 コラム担当KOKIA

2024.03.29