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コラム:音をととのえる
せわしない毎日を快適に過ごすポイントの一つに音をととのえることが挙げられます。
「音」は心地よく聞こえているとリラックス効果もありますが、自分が望まない音は騒音になります。
イヤホンで聞く音楽は心地良いですが外への音漏れは騒音になってしまいます。
音の大きさだけが騒音とは限りませんね。
音はデシベル(㏈)で表されますが、ピンときません。
具体的には人の話し声が60㏈程度、地下鉄車内は100㏈程度が目安です。
エアコンや冷蔵庫の運転音も一日聞こえていますから慣れてしまっていますが音です。
コロナ以来リモートワークが定着し家庭内での音の管理も必要になってきました。
お勧めしたいのは内窓用サッシの室内設置です。
先進的窓リノベ事業の対象にはなりませんが、木製の間仕切戸や襖を内窓用サッシに入れ替えると遮音効果がアップします。
外に面した窓にも内窓を設置し間仕切りも内窓用サッシにすればマンションでもお部屋がホームシアターに変身します。
音の伝わりは空気と関係があります。
遮音効果のある内窓は間に空気やガスが封入された2枚のガラスが組み込まれています。
また、窓サッシと内窓の間に5㌢~10㌢程度の間隔があき、内窓のガラスの間隔と窓サッシと内窓の間隔が遮音の働きをしています。
この空気層のおかげで最大45㏈程度外からの音が小さくなります。
数値的に会話の音エネルギーは60㏈ですが音エネルギーが10㏈下がると音としては約半分程に聞こえます。
また80dB程度の音が出ている幹線道路や鉄道が近い場合も内窓設置はお勧めです。
しかし人間の耳は不思議で防音することでかえって小さな音が気になってしまう場合もあり、防音は感じ方の個人差が最も大きい工事です。
今回の先進的窓リノベ事業は内窓の断熱性能を対象としていますが遮音効果も期待できます。
補助金を活用して快適な暮らしを実現しましょう。
光と音が氾濫する毎日ですが、今や体験できなくなってしまったのは「真の闇の世界」と「自然の音だけの世界」ではないでしょうか。
KOKIAは学生の頃アルバイトをしていた山で月明りしかない夜道を歩いたことがあります。
満月の明るさとまわりの闇の素晴らしさと何の音も聞こえない不思議さに感動しました。
コラム担当KOKIA